身長が低いからこそできるプレーもある

バスケットボールは、確かに身長が高い選手が有利とされるスポーツです。特に、センターやパワーフォワードなどのポジションでは、リバウンドやブロックショットを含むインサイドでのプレイが求められます。

身長が高ければ、相手のシュートをブロックしたり、リバウンドで有利に立ったりすることができます。そのため、身長の高い選手は自然とその能力を活かせる場面が多く、バスケットボールの試合で優位に立つことができます。

さらに、ゴール下でのプレーやフィニッシュ時において、身長が高い選手はリーチが長いため、シュートを打つ際にも有利です。例えば、ジャンプシュートを打ったり、ダンクを決めたりする際に、身長が高いことは重要なアドバンテージになります。

このような点から、バスケットボールは身長が高い選手が主役となる場面が多く見られ、特にNBAのようなハイレベルなリーグでは、長身選手が多く活躍することが一般的です。

とはいえ、身長が低い選手にも多くの強みがあります。低身長の選手は、スピードや敏捷性、ボールコントロールなどのスキルを活かすことで、身長が高い選手に負けずに活躍することができます。

特に、ポイントガードとしてプレイする場合、身長が低いことがアドバンテージになることもあります。身長が低ければ、ボールを低い位置で扱うことができ、相手ディフェンダーをかわしやすくなるため、ドリブルやパスの精度を活かして試合を支配することが可能です。

また、身長が低い選手は素早いステップや方向転換を活かしたプレイが得意です。速さや巧みな動きでディフェンダーをかわす能力は、低身長ならではの特徴であり、これを活かして得点を重ねる選手も多くいます。

さらに、身長が低い選手は、通常よりも広い視野を持ちやすく、プレイメイキングにおいても優れた判断力を発揮することができます。これにより、チームメイトへのアシストや、ゲームの流れを作る能力が高まります。

身長が低くてもNBAで活躍した選手たちの存在は、まさにその証拠です。代表的な選手としては、アイザイア・トーマスやスペッド・ウェブ、クリス・ポールが挙げられます。

アイザイア・トーマスは身長175cmの小柄な選手ながら、NBAで素晴らしい活躍を見せ、得点能力やプレイメイキングで高く評価されました。

特に2017年のボストン・セルティックスでの活躍は忘れられないもので、彼のリーダーシップと得点力はチームを支える重要な要素となっていました。

また、スペッド・ウェブは身長168cmという非常に低い身長にもかかわらず、NBAで全盛期を迎えました。彼はそのスピードとハンドリングでディフェンダーを圧倒し、数々の素晴らしいプレイを生み出しました。

ウェブのような選手は、低身長でも圧倒的な能力を持つことを証明しており、彼のプレイは今も多くのファンに愛されています。